新潮社が運営するオンライン教養講座
2月に刊行予定の新潮社の上製本が製本されている現場をご覧頂けます。工場内に新潮社のスタッフも同行し、スタッフが撮影した工場内の写真やショート動画(データ)をご参加のみなさまに記念にお渡しする、今までにないスペシャルな工場見学ツアーです。
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ご都合主義に陥らない、演出としての「偶然/必然」を!
第4回 偶然と必然の境界線で
●講座名 【着想を活かすフレームワーク講座】第4回 偶然と必然の境界線で
●収録時間 約69分
●料金 税別2400円(税込2640円) ※レジュメ資料(A4×5枚)は購入済みページよりダウンロード可能です。
●販売期間 販売終了日未定(※5連続講座ですが個別受講が可能です)
〇講座概要
本シリーズ講座では、【創作のフレームワーク】に注目。このフレームワークは書き手の自由な発想を閉じ込める鋳型ではなく、プロットに組み込むことで着想を活性化したり、いいところで封印したりできる抜き型やクサビのようなもの。数多の作家に伴走してきたベテラン編集者から書き手の皆さんへ、あなたの小説の面白さを凝縮させる仕掛けの具体的なご提案です。
〇内容紹介
今回は多くの書き手を悩ませる「偶然と必然の匙加減」がテーマです。ロジカルに結論が導き出されるべきミステリーで、解決編にご都合主義丸出しの偶然が持ち出されれば読者は興醒め。他ジャンルの小説においても、幸運が連鎖する展開はもちろん、偶然によって難題が克服され大団円を迎えるようなエンディングでは、物語にリアリティを与えることはできません。では、小説の中での偶然性はどう扱えばよいのでしょうか。何度まで、どんな偶然なら許されるのでしょうか。
現実の世界は意想外の偶然に満ちていますが、小説内世界は虚構であるからこそ「真実らしさ」が求められます。偶然を組込んだ設定のあり方、ストーリー展開の起点となる偶然、回転ドアのような偶然/必然をどのようにテーマと結び付けて演出していくか。書き手の腕の見せどころです。さらに一歩進んで、因果律だけに縛られず小説世界に偶発性を導入していく方法についても考えてみましょう。「運命の出会い」が物語を動かす舞台芸術との比較、著名小説の分析も交え、「偶然のフレームワーク」活用法を分かりやすく解説します。
<レジュメの大見出し抜粋>
〇歴史小説の舞台設定から考える
〇舞台芸術での派手な使われ方
〇フィクションとノンフィクションで考える
〇不都合な真実が小説を活性化する
〇読者にとって何がリアルなのか
〇素敵な作家たちが突きつける唐突な偶然
〇因果律一辺倒に飽き足らぬ人々
〇偶発性の文学の出現
〇「偶然のフレームワーク」の用い方
〇各講紹介(2024年4月より毎月中旬に順次配信予定)
第1回 タイムリミットで高まる小説のボルテージ
第2回 「密室性」の見立てで際立つ人間ドラマ
第3回 すべての小説にどんでん返しを
第4回 偶然と必然の境界線で
第5回 新たな話型を模索する
※構成、視点と人称、人物造形、テーマの深め方などについて、論理的に理解するための【小説新人賞に挑む!全技法徹底分析】(全十二講を配信中)、古今東西の名作の数々を読み解きながら学ぶ【小説新人賞を獲る!超実戦アプローチ】(十二回分を配信中)のほか、実践問題を交えた【エンタメ小説のための文章読本】(全六章)も佐藤講師が担当しています。補完的な内容ですので、ご興味があればあわせてご視聴ください。
▼△「小説新人賞に挑む! 全技法徹底分析(全十二講)」プレイリスト➡https://bit.ly/3GQDlC2
▼△「小説新人賞を獲る! 超実戦アプローチ」(12回公開)プレイリスト➡https://bit.ly/3w1Ia54
▼△「エンタメ小説のための文章読本」講座の紹介動画(YouTube)▼△https://youtu.be/xECz6xtqmh0
【参考書】
2022年9月刊行の新書も講座のご参考となります。
長らく小説創作講座で講義・実作指導をしてきた経験が活かされた一冊です。
佐藤誠一郎 『あなたの小説にはたくらみがない―超実践的創作講座―』 | 新潮社
(shinchosha.co.jp)
1955年生まれ。編集者。新潮社出版部長、新潮文庫部長などを歴任。「新潮ミステリー倶楽部」他三つの叢書を手がけるとともに、「日本推理サスペンス大賞」をはじめ五つの文学新人賞を立ち上げた。佐々木譲、髙村薫、宮部みゆき等の担当として作家に伴走するとともに、エンタメ文芸を中心に新書、ノンフィクションまで幅広いジャンルを手がける。長らく小説創作講座で添削を含めた指導に取り組んできた経験も活かし、2022年9月、『あなたの小説にはたくらみがない―超実践的創作講座―』(新潮新書)を刊行。
※「本の学校」は (株)今井書店の登録商標です。「新潮社 本の学校」は、同社およびNPO法人本の学校の了解を得ています。 NPO法人本の学校は「知の地域づくり」をコンセプトに、市民の読書推進や図書館づくりの運動と、書店をはじめとした出版産業で働く人々の研修などを通して、本と出版の未来をより豊かにすることを目的に活動しています。
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