第七回 テーマを可視化する【小説新人賞を獲る!超実戦アプローチ】

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概要
【プレイリスト】(https://bit.ly/3w1Ia54)で本シリーズの配信一覧が表示されます。

伝えたいことを「絵」で見せる、巧みなプロットと描写。
第七回 テーマを可視化する

●講座名 【小説新人賞を獲る!超実戦アプローチ】第七回 テーマを可視化する【課題図書:『サクリファイス』近藤史恵(新潮文庫)】
●収録時間 約85分
●料金 税別3500円(税込3850円) ※資料代(A4×5枚)※ご購入ページからダウンロードいただけます。
●販売期間 販売終了日未定(※各講座には公開期間が設定され、順次、配信されます)

書く技術の向上に不可欠なのは、優れた作品を分析的に読み、「テクニックやテーマの深め方」を学びとること。古今東西の名作や話題作を具体的に読み解きながら、その応用のコツまで伝授します。長らく新人作家の発掘と育成に携わった名編集者の手引きで、最終選考に残る小説へと自作を磨き上げましょう。

〇内容紹介
魅力的なエンタメ小説に不可欠な「①緊密な構成、②進化するテーマ、③意外性の演出、④工夫されたサブストーリー」。そのすべてを一作で学べる恰好のテキストが、第七講の課題図書『サクリファイス』です。近藤史恵さんによる、読後感の爽やかな青春×スポーツ×サスペンスの傑作。どんなタイプの創作であっても読者にページを繰らせるのに有効な「謎解き」というミステリ的手法を重層的に活用し、小説内時間を止めることなくキャラを含めた設定紹介などをこなす工夫の数々は、物語の書き手であれば是非とも見習いたいものです。本講では、まず「なぜテーマは可視化されるべきなのか」という前提についてお話したうえで、鮮やかな「絵」として読者の眼前にテーマが浮かび上がるラストまでのプロットの流れを具体的に追っていきます。また、一人称一視点小説に求められるもの、トリックスターなどの脇役の人物造形、サブを超えたサブストーリー、効果的なターニングポイントの手法なども詳しく解説。作品を精読することにより見えてくる、練達の書き手の技巧を、これを機にわがものとしてください。

ミニコーナーのうち、【小説を書くための地肩を作る本】でご紹介するのは、ポストコロナ時代を象徴するふたりの研究成果に注目。伊藤亜紗さんと藤原辰史さんの「現代への新たな視覚」を、小説の構想にどう活かせるかについて解説します。【語るための技術をマスターしよう】では、「章タイトルと見出し語の工夫」について。読者の理解を深め、かつ演出効果のあるものとは?

※毎回、コラム的なミニコーナーを2本ご用意しています。【小説を書くための地肩を作る本】は創作のための基礎体力を養い、レファレンスを豊かにする読書ガイド、【語るための技術をマスターしよう】では、小説を書く上で理解し、身につけておきたい用語・用法を解説します。
※より入門的なコースとして、12回の連続講座でエンタメ小説の「決まりごと」をお伝えする「小説新人賞に挑む! 全技法徹底分析」もご用意しています。補完的な内容ですので、ご興味があればあわせてご視聴ください。

〇各講紹介&配信リスト
第一回 繰り返しながらテーマを転がす
課題図書『ハツカネズミと人間』スタインベック/著、大浦暁生/訳(新潮文庫)
第二回 ジレンマは進化する
課題図書『沈黙』遠藤周作(新潮文庫)
第三回 「七つの大罪」から発想する
課題図書『蒲生邸事件』宮部みゆき(文春文庫)
第四回 インテリジェンス小説の勘所
「情報」の扱いに長けたインテリジェンス小説からの学びは汎用性高し!現代日本社会を描く際に、ジャンル不問で応用できる「6つの法則」を紹介します。
課題図書『裂けた明日』佐々木譲(新潮社)
※本サイトで講師との創作をめぐる対談も無料視聴いただけます。
第五回 時代小説として「昭和」を描く
課題図書 『罪の轍』奥田英朗(新潮文庫) ※2022年12月文庫化
※あわせて『誘拐』本田靖春(ちくま文庫)、『望みは何と訊かれたら』小池真理子(新潮文庫)などをお読みいただくと理解が深まります。
第六回 語り部のいる物語
課題図書 『朗読者』ベルンハルト・シュリンク/著、松永美穂/訳(新潮文庫)
第七回 テーマを可視化する
課題図書 『サクリファイス』近藤史恵(新潮文庫)
第八回  時制(テンス)を操る
課題図書 『チルドレン』伊坂幸太郎(講談社文庫)
第九回  小説か、フィクションか
課題図書 『檀』沢木耕太郎(新潮文庫)
第十回 タブーに踏み込む知性
課題図書 『正欲』朝井リョウ(新潮文庫)
第十一回 換骨奪胎には目的あり
課題図書 『抱擁/この世でいちばん冴えたやりかた』辻原登(小学館文庫)/『抱擁』辻原登(新潮社)*電子書籍
第十二回 追う者と追われる者の物語
課題図書 『仇討検校』乾緑郎(新潮文庫)
※山本周五郎賞・直木賞を受賞した永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮社)ほか、新旧の関連作品を幅広く取上げます。
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