漢字講座〈第2回〉漢字に強い校正者養成講座

サンプル動画

概要
新潮社の校閲部員に向けて開催した勉強会
「漢字に強い校閲者養成講座」を、
「新潮社 本の学校」版として開講します。

●漢字講座〈第2回〉漢字に強い校正者養成講座
●講師名 小駒勝美
●収録時間 約90分
●料金 税別3500円(税込3850円)※資料代(A4×27枚)常用漢字表、込み
●販売期間 受講した講義のアーカイブ動画は原則として何度でも視聴可能です(学習期間の制限なし)。販売終了日未定(※各講座には公開期間が設定され、順次、配信されます)

校正者にどうしても必要な実用的漢字知識は次の三つに集約することができます。第一は常用漢字、人名用漢字と新旧字体。第二は異体字とそっくり別字。第三は同訓の漢字、同音の熟語の使い分け。三回の講座で各テーマのエッセンスをマスターしましょう。実務の上で知識を役立たせる方法、ほんとうに役立つ参考文献も合わせてお教えします。校正者、編集者、ライターの方、文書を作成する方々に役に立つ漢字講座です。※本講座は2021年1月期に新潮講座で開講した講義をアップデートしたものです。

 【講義概要――なぜ必要か?】
疑問を出す必要があるのはどこまで? 誤字を残さないための武器とは?
校正者の講師がくわしくお話しします。(文・小駒勝美講師)

 1.    常用漢字、人名用漢字と新旧字体
常用漢字は時代とともに変わってきました。
戦後間もない時代には、漢字を制限し、やがては廃止することが進歩であり民主主義でした。しかしコンピュータやスマホが流れを一変させました。現在では何度かタッチするだけでどんな漢字も使えます。だから、思いどおりに漢字を使えることが「自由」だと考えるようになりました。平成22年の改定常用漢字表では「新字体」を放棄しました。だから「臭」には点がないのに、新しく入った「嗅」には点があります。この複雑怪奇で矛盾に満ちた常用漢字表を、上手に整理して付き合いましょう。

2.    異体字とそっくり別字
異体字には二通りあります。一つは「万」と「萬」のように見た目が全く違うもの。もう一つは「高」と「髙」のようなそっくり異体字。さらに「柿」と「柿」のように見た目はそっくりなのに別字という意地悪なものもあります。異体字は漢字の中の最大の地雷。これと付き合うための唯一の武器は知識です。恥ずかしい誤字を残さないために、異体字、別字に強くなりましょう。

 3.    同訓の漢字、同音の熟語の使い分け
「早い」と「速い」など同訓の漢字、「製作」と「制作」など同音の熟語は悩みの種です。どちらが正しいかはっきりしないもの、辞書に書かれている以外の表記も間違いとはいえなそうなものが無数にあります。「体重をハカる」は測る、量る?「武者シュギョウ」は修行、修業?校正で疑問を出す必要があるのはどこまでなのか、勘所を教えます。

 講義をお聴きになった感想や、講師への質問などございましたら、「新潮社 本の学校」運営メール送信フォームより、お気軽にお寄せ下さい。

https://tayori.com/f/kwkm

「新潮社 本の学校」漢字講座
今後のラインナップ(予定)

第1回「固有名詞の異体字」
第2回「漢字に強い校正者養成講座」
第3回「実技編“辞典を使いこなす”」
第4回「いま知っておきたい常用漢字のすべて」
第5回「プロが教える「漢字にまつわる最重要語30」」
第6回「世にも悩ましい「漢字の使い分け」」
第7回「『新潮日本語漢字辞典』のすべて」
第8回「迷ったときの「漢字の調べ方」
第9回「難読漢字制覇」
第10回「漢字は日本語である」

※クーポン発行されている場合、銀行振込希望のお客様はご利用いただけません。

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