新潮文庫、新潮新書の舞台裏――社内装幀者という仕事〈第2回〉

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概要
前装幀部長によるハウスデザインとしての新潮社の装幀論、
第2回目は、新潮文庫と新潮新書のものづくりについて
お話しします。

●社内装幀者という仕事〈第2回〉「新潮社の本を作るのだ――新潮文庫、新潮新書の舞台裏」
●講師:大森和也(新潮社装幀部/前部長)
●収録時間 約90分
●料金 税別3500円(税込3850円)※概要(A4×3枚)込み
● 販売期間 受講した講義のアーカイブ動画は原則として何度でも視聴可能です(学習期間の制限なし)。販売終了日未定(※各講座には公開期間が設定され、順次、配信されます)

【講義概要】
数千冊以上新潮社の装幀を手掛けた前装幀部長が、ハウスデザインの哲学と仕事の現場を明かす講座です。第2回目は、新潮社の本作り、装幀室の歴史、新潮文庫専任時代の仕事、新潮新書の立ち上げについて、詳しくお話しします。

【講義詳細】
●はじめに『本居宣長』のこと――新潮社という本作りのプロ集団
・『本居宣長』小林秀雄(1977)                
・見返しは日本画家・奥村土牛による描き下ろし。
・編集者の基本設計からスタートし、製作(資材)、校閲、装幀が総力をあげて本をつくってゆく。         
・装幀は意匠を担うだけではなく、編集者がどう設計しどんな商品にするかを実現する新潮社内の機能。
・本作りのプロをサポートしていく、プロフェッショナルの集団。

●新潮社装幀室の歴史――文庫と単行本に別れる
●新潮文庫のこと
・新潮文庫の葡萄マーク=資生堂の花椿マークを作った山名文夫氏がデザイン。
・新潮文庫のスピン(しおりひも)の話――天アンカット(天を化粧断ちしない)とあわせて、“小さいながら非常によくできた本のかたち“。
・100余年前に出版された新潮文庫第一期のこと
・新潮文庫の「背ベタ」について。           
・太宰治の装幀について――イラストレーター唐仁原教久氏との、数々のものづくり。
・“ドンパチもの”――軍事サスペンスシリーズ。

●新潮文庫を彩る装画家たち
『ケインとアベル』ジェフリー・アーチャー【装画:辰巳四郎】
『欲望という名の電車』テネシー・ウィリアムズ【装画:辰巳四郎】
『さむらい劇場』池波正太郎【装画:辰巳四郎】
『橋ものがたり』藤沢周平【装画:蓬田やすひろ】
『タリスマン』スティーヴン・キング&ピーター・ストラウブ【装画:佐野一彦】
『ハックルベリー・フレンズ』景山民夫【装画:唐仁原教久】

●1992年「装幀室」が誕生。
・1994年にクレジットが入るようになる。

●2007年「装幀部」に。
・クレジットは装幀室のままに。今でも表記は「装幀室」。

●2003年新潮新書が創刊される
・本表紙は新潮新書用に特別に作ってもらった斤量(銘柄:ジャガードGA)。
・本表紙のデザインは、新潮社のアイコン的モチーフ「人類の文字」。
・新書の特装本が作られる――新潮社では、10万部を超えると革装の特装本を作ります。
・『バカの壁』を筆頭に数多のヒット作を世に送り出す。
・それまでの「新書のパイ」が明らかに拡がった。

●編集者との対話(インタビュアー:私市憲敬)
・「年間70冊を装幀担当、月に6冊もどうやってこなしていましたか?」
・『富士山』(1999年~)、『新潮OH!文庫』(2000年創刊)も並行して伴走。
・「睡眠時間は5時間? 徹夜は?」          
・商品としてのありよう――新潮社らしい本/適切な定価   
・80年代半ばから急拡大してゆく文庫。
・「新潮文庫らしくないよ」
・拡張路線の中で保たれていた“新潮文庫らしさ”
・「全体」として新潮文庫を読者にどう届けるか。
・いろんな読者の入り口としての文庫。
・本をつくることはロマンチックなこと。

 講義をお聴きになった感想や、講師への質問などございましたら、「新潮社 本の学校」運営メール送信フォームより、お気軽にお寄せ下さい。

https://tayori.com/f/kwkm

大森和也講師「社内装幀者という仕事」
講義ラインナップ
第1回「本らしさとブランドはこうして作られる」(公開中)
第2回「新潮社の本を作るのだ――新潮文庫、新潮新書の舞台裏」(公開中)
第3回「素晴らしき装幀家、装画者たち」

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