宮田律の中東・イスラム講座 〈第2回〉イスラム世界の歴史が教えるもの

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概要

●講座名 宮田律の中東・イスラム講座 〈第2回〉イスラム世界の歴史が教えるもの
●収録時間 約97分
●収録日 2023年9月27日
●料金 税別3500円(税込3850円)講義レジュメ付き
●販売期間 販売終了日未定

かつては世界の文化・学芸の中心だったイスラム世界。
欧米諸国の言葉にはアラビア語起源の語彙も多く、
自然科学、建築、音楽、食などにも様々な影響を遺しています。
栄光の時代から、世界大戦、民族解放運動を経て、
イスラム復興の時代を迎えるまでの歴史をたどります。

<内容紹介>

第1部
1 イスラムは世界の学芸の中心だった
2 文化・学芸のヨーロッパへの移出
3 イスラム・スペインの音楽 ―ヨーロッパ・クラシック音楽の原型
4 イスラムとキリスト教を融合した文化を創ったノルマン朝時代のシチリア島
5 イベリア半島最後のイスラム王朝―ナスル朝
6 コロンブスの「聖戦」とヨーロッパがアメリカに残したイスラムの文化遺産
7 ゴシック建築は元々イスラムの建築様式
8 ムスリムがもたらした欧米の食文化
9 カリフォルニアの語源はイスラムの「カリフ」
10 ダブル・ドームはイスラムの建築様式
11 イスラムを逆転したヨーロッパの産業革命とイスラム世界史の概略
12 ヨーロッパの産業革命に圧倒されたオスマン帝国
13 オスマン帝国の崩壊

第2部
・写真で見るイスラム世界とヨーロッパ
・写真で見るトルコ・オスマン帝国の遺産

※前半の講義で中東・イスラム史の基本を押さえた後、
 後半はスライドと肩の凝らない話で視覚的感覚的に理解していきます。


<本講義の参考図書としてご一読をお薦めします>

宮田律『イスラムがヨーロッパ世界を創造した 歴史に探る「共存の道」』(光文社新書)
 今のヨーロッパの文化における基礎の一つは、イスラムの学術的成果や農業技術、工芸、食事文化などにルーツをもちます。
 ヨーロッパの中世から近代までの発展は、イスラム文明の文化・社会的影響や遺産抜きではあり得ませんでした。
 (中略)
 本書でこれから明らかにしていきたいのは、ある歴史的な事実です。
 それは、中東とヨーロッパがいかに交わり、溶け合い、互いに寛容の心をもって共存を実現し、
 イスラム・ユダヤ・キリスト教が創った平和の文化遺産が多数存在するという歴史的事実です。                      (「はじめに」より)


<宮田律さんの最新刊!>

ガザ紛争の正体 暴走するイスラエル極右思想と修正シオニズム』(平凡社新書)
イスラーム世界の根強い反米感情の原因となる、アメリカのイスラームへの認識を説くとともに、イスラーム文化との交流を紹介する。
 第二次世界大戦戦以降、アフガン戦争や湾岸戦争、イラク戦争など、アメリカはイスラーム世界への軍事介入を継続している。
 ブルース・ヒップホップなどの音楽や歴史的建造物には、イスラームの伝統や文化が根付きながら、なぜ対立は続くのか。
 ムスリムがアメリカの政治・文化・社会に果たした役割を歴史的展開から明らかにしながら、親イスラエルから変容しつつあるアメリカ人のイスラームに対するイメージを探る。


<その他関連図書>
宮田律『オリエント世界はなぜ崩壊したか』(新潮選書)
宮田律『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』(新潮新書)

宮田律『アメリカのイスラーム観 変わるイスラエル支持路線』(平凡社新書)
宮田律『人口からみた宗教の世界史 ユダヤ教・キリスト教・イスラムの興亡』(PHP新書)

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