新潮社が運営するオンライン教養講座
與那覇潤さん御登壇――「推し」でも「アンチ」でもない生き方のために…文芸評論の双璧「江藤淳と加藤典洋」に学ぶ――社会や人間が根本的に壊れてしまったと感じ、現状を全否定する欲求が噴き出す現在。この人しか信じないと「推し」の言うことを鵜呑みにするか、相手がなにをやっても貶し続ける「アンチ」になるか。両極化が進む分断の時代をケアし、乗り越えるヒントを、江藤淳と加藤典洋が遺した批評は教えてくれます。
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『能十番 新しい能の読み方』刊行記念いとうせいこう&ジェイ・ルービンによる新訳朗読会(ミニ解説付き)
【講座詳細】・『能十番 新しい能の読み方』刊行記念いとうせいこう&ジェイ・ルービンによる新訳朗読会(ミニ解説付き)・講師:いとうせいこう、ジェイ・ルービン・収録時間:約60分・収録日:2025年1月13日/新潮社にて開催されたライブ配信イベントを収録、編集したものです。・料金:税別1,800円(税込1,980円)※本書より『忠度』『藤戸』2曲分の特別編集テキスト(37頁分)をpdf資料として入手していただけます。画面右側の黒いボタン(【新訳朗読会特別版】『能十番 新しい能の読み方』)をクリックするとダウンロードして頂けます。・販売期間 受講した講義のアーカイブ動画は原則として何度でも視聴可能です(学習期間の制限なし)。販売終了日未定(※各講座には公開期間が設定され、順次、配信されます)
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【現代語訳と英訳を、訳者自身が朗読いたします――オンライン朗読会の誘い】650年続く能楽。そのいわば歌詞、「詞章」を現代の言葉に翻訳した作家、いとうせいこう。
そこには日本のラップ界を長年リードし、奥泉光さんとの「文芸漫談」で語り合いつつ、近年には「曾根崎心中」の現代語訳をも行うという、作家活動全般における、日本語へのバリエーションへの興味が、終始通底音としてありました。
一方、アメリカで「読む」テキストとしてシカゴ大学時代に能の詞章と出会い、その後日本留学中に能を研究したジェイ・ルービンは、ワシントン大学やハーバード大学で日本文学の研究を重ねつつ、芥川龍之介、夏目漱石から現代作家まで多くの日本人作家、最近では村上春樹作品の翻訳者として世界的に知られます。
「読む」楽しさで意気投合したふたりは、能の詞章の魅力を引き出すために、十の曲について、いとうせいこうが現代語訳をし、その現代語訳からジェイ・ルービンが英語訳をいたしました。それぞれ、二人の解説、あらすじ、そして詞章そのものも合わせ、書籍の解説として、柴田元幸さんや酒井雄二(ゴスペラーズ)さんとのお話も加えたのが『能十番 新しい能の読み方』です。
アメリカから日本に滞在中のジェイ・ルービンと、滅多にない機会なので、二曲ほど『藤戸』と『忠度』について朗読をすることになりました。『能十番』をお持ちの方はぜひ本書を手にその時間をご一緒いただけましたら嬉しい限りです。また、本動画には特別にこの二曲分の本文をpdf資料としてご覧頂けます。まだ『能十番』をお持ちではない方は、ぜひ本書をご購入いただき、能楽の豊かな世界をご堪能いただけますと幸甚です。
すでに能楽に心を奪われている方はもちろん、能楽初心者の方や、能には興味がないけれど、どんな言葉を使うのかについては興味があるよ、という方にもお聞きいただけます。
なお、本の作りは、豪華で美しい謡本(能の詞章をまとめた本)を江戸時代につくった本阿弥光悦の「光悦謡本」にならい、光悦の装画を使って紺色の表紙に箔押し、それをスリーブ函に入れました。和綴じ本のようにしてみたいと、小口を総頁袋綴じにしています。
いとうせいこう(左)
1961年東京都生まれ。作家、クリエイター。早稲田大学法学部卒業後、出版社の編集を経て、音楽や舞台、テレビなどの分野でも活躍。1988年、小説『ノーライフキング』でデビュー。1999年、『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞受賞。他の著書に『ワールズ・エンド・ガーデン』『解体屋外伝』『ゴドーは待たれながら』(戯曲)、『文芸漫談』(奥泉光との共著、文庫化にあたり『小説の聖典』と改題)、『BACK 2 BACK』(佐々木中との共著)なド。2013年 3月に刊行した16年ぶりの小説『想像ラジオ』は第35回野間文芸新人賞を受賞するなど大きな反響を集めた。古典芸能に造詣が深く、『曽根崎心中』の現代語訳や文楽、狂言の創作も手掛けている。能については習って11年ほど。
ジェイ・ルービン(右)
1941年ワシントンD.C.生まれ。ハーバード大学名誉教授、翻訳家、作家。シカゴ大学で博士課程修了ののち、ワシントン大学教授、ハーバード大学教授を歴任。芥川龍之介、夏目漱石など日本を代表する作家の翻訳多数。特に村上春樹作品の翻訳者として世界的に知られる。著書に『風俗壊乱:明治国家と文芸の検閲』『ハルキ・ムラカミと言葉の音楽』『村上春樹と私』、小説作品『日々の光』、編著『芥川龍之介短篇集』がある。英訳書に、夏目漱石『三四郎』『坑夫』、村上春樹『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『神の子どもたちはみな踊る』『アフターダーク』『1Q84』など。京都留学時代に、日文研で能楽研究会を主宰し、能楽について造詣が深い。
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