【第一回】遥かな「物語」を変奏する発想と手法【古典に探る、創作のヒント】

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第一回 遥かな「物語」を変奏する発想と手法
古典文学を換骨奪胎し、新たな地平へ――。

●講座名【古典に探る、創作のヒント】第一回 遥かな「物語」を変奏する発想と手法
●収録時間 約72分
●料金 税別2400円(税込2640円) ※資料代(A4×7枚)。購入済みページよりダウンロード可能。
●販売期間 販売終了日未定

 〇講座概要

小説の原点として書き手を刺激する古典文学。たとえば、伝本にまつわる謎を解く、翻案あるいは換骨奪胎して仕立て直す、話型やモティーフを活用する、手法を駆使して新機軸とする……。本講座では古の物語や日記などに注目し、皆さんの小説創作への跳躍台とするためのヒントをお伝えします。中世和歌を学び、「新潮日本古典集成」を担当したのち、エンタメ小説分野で多数のベストセラー作家に伴走、新人作家育成にも取り組んできたベテラン編集者・佐藤誠一郎講師とともに、新たな視点で古典文学という鉱脈を探索しましょう。

〇内容紹介

本講では古典のなかでも「物語文学」に注目します。明代の白話小説「水滸伝」がいかなる翻案の歴史を経て曲亭馬琴『南総里見八犬伝』を生み、そして山田風太郎『八犬伝』へと結実したのか。語りの構造やテーマの転換といった創作のダイナミズムを知り、その発想と手法を学ぶことは、時代や分野を問わず、原作から飛躍して新たな作品を創り出す応用力を培います。また、数多の作家たちが挑んできた『源氏物語』変奏の豊かなバリエーションの解説では、そこで書き手に求められるもの、今後の創作へのヒントなどもご提案します。さらに、太宰治の歴史小説『右大臣実朝』をテキストに「語り部」の活用法や、新たなストーリーを展開させる編集者ならではの思考実験をご紹介します。物語世界の鑑賞や研究のためではなく、「創作のヒント探索のために古典を読む」レッスンです。

<レジュメの大見出し抜粋>

古典作品の「翻案」とは何か/風太郎の『八犬伝』と帚木蓬生の『香子』/『香子』の企みを解明する/源氏物語の翻案作品の現在/太宰治、唯一の長篇歴史小説/『右大臣実朝』改造計画

※構成、視点と人称、人物造形、テーマの深め方などについて、論理的に理解するための【小説新人賞に挑む!全技法徹底分析】(全十二講を配信中)、古今東西の名作の数々を読み解きながら学ぶ【小説新人賞を獲る!超実戦アプローチ】(十二回分を配信中)のほか、実践問題を交えた【エンタメ小説のための文章読本】(全六章)、プロットの行き詰まりを解決する【着想を活かすフレームワーク】講座(全5回)なども佐藤講師が担当しています。補完的な内容ですので、ご興味があればあわせてご視聴ください。

▼△「小説新人賞に挑む! 全技法徹底分析(全十二講)」プレイリストはこちら▼△
https://bit.ly/3GQDlC2

▼△「小説新人賞を獲る! 超実戦アプローチ」(12回公開)プレイリストはこちら▼△
https://bit.ly/3w1Ia54

▼△「エンタメ小説のための文章読本」講座の紹介動画(YouTube)▼△
https://youtu.be/xECz6xtqmh0

▼△「着想を活かすフレームワーク」講座の紹介動画(YouTube)▼△
https://youtu.be/KUD-lWyz1ws

▼△「編集者が伝える作家の本音」講座の紹介動画(YouTube)▼△
https://youtu.be/xECz6xtqmh0

【講師プロフィール】

1955年生まれ。編集者。新潮社出版部長、新潮文庫部長などを歴任。「新潮ミステリー倶楽部」他三つの叢書を手がけ、「日本推理サスペンス大賞」をはじめ五つの文学新人賞を立ち上げた。佐々木譲、髙村薫、宮部みゆき等の担当として作家に伴走するとともに、エンタメ文芸を中心に新書、ノンフィクションまで幅広いジャンルを手がける。長らく小説創作講座で添削を含めた指導に取り組んできた経験を活かし、2022年9月、『あなたの小説にはたくらみがない―超実践的創作講座―』(新潮新書)を刊行。「新潮社 本の学校」でも小説技法や読解的なアプローチ、文章技術の4コースで35講義の動画を配信中。2024年より「さきがけ文学賞」審査員。

【参考書】 

2022年9月刊行の新書も講座のご参考となります。
長らく小説創作講座で講義・実作指導をしてきた経験が活かされた一冊です。

佐藤誠一郎 『あなたの小説にはたくらみがない―超実践的創作講座―』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)

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